SheSTEMが目指すこと

SheSTEMは、学びを「いい点を取るため」「偏差値のため」だけにしません。
学んでいることが社会の中でどう使われ、世の中がどう動いているのかを知ることで、子ども自身が「なぜ学ぶのか」を自分の言葉で立てられる状態をつくります。

そのために育てたいのは、知識の量よりも学び続けるための学習習慣と学習行動です。
見て、考えて、試して、言葉にして、またやる。
この循環を、毎週・毎月の積み重ねで当たり前にしていきます。

📘Thinking Engine|レギュラープログラム

SheSTEMの中心は、次の2つのレギュラープログラムです。
どちらも、子どもが「考え続ける」ための考え方を身につけ、学びが社会の中でどう使われているかを感じながら進める設計です。

1. 🎨 図形回転力トレーニング(メンタルローテーション)|未来のデザインクエスト

🧠このプログラムの狙い

このプログラムで育てるのは、頭の中で形や位置関係を扱うときに起きている思考のプロセスを、自分で整え直せる力です。
基準を置き、確かめ、更新し、必要なら戻る。そうやって考えを組み直しながら前に進むことを、学びの習慣にしていきます。

このプロセスが身につくと、図形に限らず、物事を組み立てる・別の角度から見直す・手がかりを決めて検証する、といった考え方が安定します。考えることが止まりにくくなることで、学びが続きやすくなります。

🔁プログラムの進め方

毎回同じ進め方で取り組み、難しさが上がっても自分で立て直せる状態をつくります。
問題が変わっても、基準の置き方と確かめ方は共通です。月単位の反復で、考えを組み直す動きが自然に出るようにしていきます。

🧾カリキュラム概要(毎回の固定フロー)

  • 1. 基準を決める:目印を1つ決めて、考えるときの軸を固定する
  • 2. 確かめる:回したあとに、何が一致して何が変わったかを確認する
  • 3. 止めて更新する:一度止めて、いま確かな情報に更新してから次へ進む
  • 4. 迷ったら戻る:基準に戻って組み直し、やり直しを前提にして進める
  • 5. 説明する:基準・確かめ方・更新・戻り方を、自分の言葉で短くまとめる
2. 🤖 量感スナップトレーニング(サブタイジング)|未来のAIクエスト

🧠このプログラムの狙い

このプログラムで育てるのは、数や情報を「まとまり・関係・ルール」として捉え直し、筋道を立てて考えられる力です。
状況が変わっても、何をそろえ、どう分け、どんな関係を見て判断するのかを自分で組み立て、説明できる状態をつくります。

この力が育つと、教科に限らず、情報が多い場面でも思考が散らからず、整理して確かめ、判断して説明する流れで考え続けやすくなります。

🔁プログラムの進め方

サブタイジングは、答えを瞬間的に当てることだけで終わらせず、まとまりの作り方を身につけるトレーニングです。
毎回同じ流れで回すことで、目の前の情報を自分で整理し、関係として捉え、説明できる状態を定着させます。
月単位の反復で、考えの順番が体に入っていく設計です。

🧾カリキュラム概要(毎回の固定フロー)

  • 1. 量をつかむ:全体を「まとまり」で捉え、まず全体像を持つ
  • 2. 分け方を言語化する:どう分けて見たかを言葉にして、考えの形を整える
  • 3. 関係を表す:式・記号・図で関係を残し、筋道を見える形にする
  • 4. 確かめる:条件や見え方を変えて確認し、判断の根拠を強くする
  • 5. 説明する:自分の分け方と関係の捉え方を、短くまとめて伝える
3. 🔄 SheSTEMの学びのサイクル

SheSTEMの学びは、インプット → プロセス → アウトプットのサイクルで設計しています。

📥INPUT(インプット)

考え方の土台をつくる

  • 基準の置き方や整理の順番など、考えを進めるためのポイントを繰り返し練習します。
🛠PROCESS(プロセス)

考えを進め、立て直す

  • 止まったら基準に戻って組み直し、確かめて更新しながら進みます。
  • あわせて、どう考えたかを短く言葉にします。
📤OUTPUT(アウトプット)

使って、つくって、説明する

  • 学んだ考え方を使って形にし、説明します。
  • 完成度よりも、どう直して何が変わったかを説明できることを大切にします。
4. 🗓 プログラムの進行

1か月(4週間)が最小単位

SheSTEMは、1か月(4週間)で1ユニットが完結します。毎月、学んだことを「わかった」で終わらせず、「使って説明する」まで進めます。

📅1か月の流れ

  • 第1〜3週:トレーニング週:その月のテーマで、見方と進め方を反復します。止まったら基準に戻って組み直すことも含めて練習します。
  • 第4週:制作・説明週:その月に練習した考え方を使って、形にして説明します。手段はTinkerCAD/工作/2Dなど、環境に合わせて選べます。完成度よりも、どう考えて、どう直して、何が変わったかを説明できることを大切にします。

🧩1シーズン(3か月)の構成

  • 1か月目:未来のデザインクエスト(メンタルローテーション)
  • 2か月目:未来のAIクエスト(サブタイジング)
  • 3か月目:未来のデザイン&テッククエスト(メンタル×サブ)
    デザインは「形・空間から考える」、テックは「数・関係・ルールで確かめる」。この2つを行き来して、考え→試し→確かめ→説明までやり切ります。

📌年間の構成

1年は3か月×4シーズンで進みます。シーズンごとに扱う問題やテーマは変わりますが、進め方の基本は共通です。同じ考え方を使いながら、学びの幅と社会との接続の仕方を広げていきます。

🏗Labとキッズインターン

🧪 Labプログラム(PBL型プログラム)

Labプログラムは、テーマに取り組み、考えたことを形にして説明するプロジェクト型の学びです。 現在は、ビューティ・フード・バランスの3つを中心に構想しています。企業協賛型の共育プログラムとして、協賛企業の領域やテーマに合わせて個別に設計します。 ※PBL=Project Based Learning(プロジェクト型学習)。テーマに取り組み、考えたことを形にして説明する学び方です。

🤝 キッズインターンプログラム(学びと社会の接続プログラム)

キッズインターンプログラムは、企業や仕事をしている社会人との対話・フィードバックを通じて、学びが社会の中でどう使われているかを具体的に理解するプログラムです。
半日の職業体験とPBLを組み合わせ、1日〜3日間の設計を想定しています。

🧭このプログラムで扱うこと

  • 学びが社会の中で、どこでどう使われているか
  • 仕事をしている社会人は、何を見て、何を決めて、どう進めているか
  • フィードバックを受けて直し、もう一度説明すること
  • 学びの背景にある世の中の仕組みや仕事のつながりを知ること

学びの背景にある世の中の仕組みや仕事のつながりを知ることが、子どもにとっての「なぜ学ぶのか」につながっていきます。