Thinking Engine(思考のエンジン)は、算数を素材に「考え始める力」を育てるトレーニングシリーズです。
「公式は覚えているのに、なぜか解けない」「計算はできるのに、問題を読むと止まってしまう」。
こうしたつまずきの多くは、公式そのものよりも情報を整理して確かめるときの「頭の使い方」にあります。
SheSTEMのThinking Engine(思考のエンジン)は、
6つの思考OS(思考の土台フレーム)
をベースに、年長〜小学生の「つまずく前」に整えたい力を、算数を素材にしたトレーニングとして設計したプログラムです。
1問1問の課題が、どの力を育てるためのものかが分かるように構成しています。
まずは、図形の「頭の中で回す力」から始めたい方へ
週3回×10分で取り組める回転力トレーニング(1か月)の詳細はこちらです。
※このページ内の説明を読み終えてから戻ってきたい方は、別タブで開いてください。
点描写ミッションのサンプルは、下記から無料でダウンロードできます。
LINEに友だち登録すると、追加のおためしや、取り組みを助けるサポート素材を受け取れます。
Thinking Engineとは?
一般的なドリルは「計算力」「知識の定着」に強みがありますが、
子どもが課題(問題)に向き合うとき、
頭の中でどのように情報を整理し、図や数量をイメージし、式や言葉に変換しているのかまでは見えにくい構造になっています。
SheSTEMでは、算数の課題に取り組むときの思考プロセスを、脳科学・認知心理学・教育学の知見にもとづいて分解し、
次の「6つの思考の土台(=思考のOS)」として整理しました。
- OS1:Sensorimotor(気づく力/手で考える・注意を向ける)
- OS2:Spatial(空間根拠力/位置・方向・空間のイメージ)
- OS3:Visual-Structural(構造視覚推論/形や構造のパターンを見る)
- OS4:Executive Logic(実行ロジック機能/順番づけ・条件整理・見通し)
- OS5:Quantitative(数量・数理の中核/量のまとまり・数理の筋道)
- OS6:Semantic Expression(意味表現力/意味づけ・説明・言語化)
Thinking Engineは、これら6つのOSを、算数を素材にしたトレーニングに落とし込んだシリーズです。
子どもが算数の課題に取り組むあいだ、頭の中でどのOSをどの順番で使っているのかが見えるようにし、
「公式だけ暗記して終わり」ではなく思考のエンジンそのものを育てることを目的にしています。
学術的背景:6つの思考OSについて
6つの思考OSの詳細な説明(脳のどの領域と関係しているか、どのような研究にもとづいているか)は、
下記のページで詳しく解説しています。
▶
SheSTEMの6つの思考OS ― 脳科学にもとづく学びの土台
Thinking Engineは、このOSのフレームをそのまま教材の設計に組み込むことで、
「この課題は、子どものどの力を、どう育てるためのものなのか?」を
保護者・先生にも分かる形で提示していきます。
なぜ「つまずく前」に思考のエンジンを整えるのか
多くの子どもは、最初から算数が嫌いなわけではありません。
ところが、最初の1〜2年(年長〜小2)のどこかで「よく分からない」「自分だけ遅い」と感じた経験がきっかけとなり、
算数全体への苦手意識につながることが少なくありません。
こうした「算数が苦手・嫌い」という入口でのつまずきは、将来の理系進路の選択肢を狭め、理系人材不足の背景の一つにもなっています。
SheSTEMは、この入口でのつまずきを減らしたいと考えています。
こうした早期のつまずきは、計算力そのものよりも、
数量や図形のイメージの仕方・問題文の読み取り方・頭の中での整理の仕方といった
「思考のエンジン」の部分にギャップがあることで起こります。
Thinking Engineは、この「見えにくいけれど、とても大事な思考プロセス」を
3つのシリーズに分けて鍛えることで、つまずきの芽を早い段階でつみ、
「考え方さえ分かれば、自分で解ける」という経験を積み重ねていきます。
Thinking Engineラインナップ(3シリーズ)
図形回転力トレーニング(メンタルローテーション)|未来のデザインクエスト
主に育てるOS:OS2(Spatial)・OS3(Visual-Structural)・OS4(Executive Logic)
回転力トレーニングは、図形が得意な子が自然にやっている、位置関係を整理する・頭の中で組み立てる・向きを入れ替えて確かめるといった思考を、短時間で積み上げるシリーズです。
1つのやり方に偏らず、回転力を支える3カテゴリで構成します。
- 点描写(位置関係を読み、頭の中で組み立てる)
- 図形パズル(折る・たたむ)(形の変化や重なりを想像する)
- シルエット照合(見え方)(回したときの見え方を確かめる)
目印を1つ決めて、となりを追って、見え方を確かめて立て直す。
こうした図形の「迷子」からの戻り方まで含めて育てます。
▶ 点描写ミッションの一部は
サンプル問題ダウンロードページ
から無料でお試しいただけます。
図形の「頭の中で回す力」を、1か月で習慣にする
週3回×10分/全12回の自走型トレーニングです。
量感スナップトレーニング(サブタイジング)|未来のAIクエスト
主に育てるOS:OS5(Quantitative)・OS2(Spatial)・OS4(Executive Logic)
量感スナップでは、数を1つずつ数える前に、パッと「まとまり」として見抜く力(サブタイジング)を鍛えます。
「3と2で5」「2ずつ増える」「5は10の半分」といった数の構造が見えるようになると、
計算や文章題の理解が安定していきます。
- サブタイジング(少数を瞬時にとらえる)
- まとまり(5・10)を基準に組み替える
- 見た目を式に変換する前の「量の見取り」を作る
計算ドリルだけでは育ちにくい「量のイメージ」「数の関係性」を、
見える形で積み上げていくシリーズです。
回転力×量感スナップ|未来のデザイン&テッククエスト
主に育てるOS:OS2(Spatial)・OS3(Visual-Structural)・OS5(Quantitative)・OS4(Executive Logic)
回転力×量感スナップは、上の2つを同じ問題の中で行き来する統合トレーニングです。
図形の見え方を回して確かめながら、数のまとまりや増減を同時に扱うことで、
「図形はできるけど数で止まる」「数はできるけど図形で止まる」といった分断を減らします。
- 見え方(回転)と数量(まとまり)を同時に処理する
- 図形の情報を「数の判断」につなげる
- 条件整理→見通し→確認までを一連で回す
図形と数をセットで扱えるようになると、算数の「止まりどころ」が減り、
自分で立て直せる場面が増えていきます。
そして1か月の総仕上げとして、回転力×量感スナップで身につけた「頭の中の組み立て方」を、
TinkerCADでの立体制作につなげます。紙と鉛筆で考えた形を、3Dで実際に組み立てて確かめることで、
“考えたことを形にする”体験までを一つの流れとして完成させます。
ミッションブックとミッションナビ・ブック:問題だけでなく「思考の解説」までセットに
Thinking Engineは、子ども向けのミッションブックと、
保護者・先生向けのミッションナビ・ブックの2本立てで構成されています。
- ミッションブック:子どもが実際に取り組む問題集。1回10分程度で完了するミッション形式。
- ミッションナビ・ブック:各問題が「どの思考OS」を「どのように使うのか」を解説した大人向けガイド。
これにより、「とりあえず問題を解かせる」だけでなく、
保護者や先生が子どもの思考プロセスを理解し、適切な声かけやサポートができる構造になっています。
まずは点描写ミッションのサンプルから体験できます
LINEでは、追加のおためしや、取り組みのコツをまとめたサポート素材をお届けしています。
どんなお子さま・場面におすすめ?
- 年長〜小学校低学年で、これから算数・中学受験準備を始めたいご家庭
- 計算はできるが、文章題や図形になると急に止まってしまうお子さま
- 既存のドリル学習だけでは「考える力」が育っているか不安な保護者・先生
- 塾や学校の授業の前段階として、思考の土台をしっかり固めたい場合
Thinking Engineは、
「算数ができる子」を増やすだけでなく、
「自分で考えて分かるって、気持ちいい」という体験を積み重ねることで、
子どもたちの自己効力感と学び続ける力を育てていきます。
Thinking Engineの教材ラインナップ
各シリーズの詳細や、ご購入・導入方法については、今後順次、専用ページでご案内していきます。
- 図形回転力トレーニング(点描写・折る/たたむ・見え方照合で、図形の土台を育てる)
- 量感スナップトレーニング(サブタイジング)(数をかたまりでつかむ土台を育てる)
- 回転×量感(ミックス)(図形と数を行き来して使う力を育てる)
図形回転力トレーニング(メンタルローテーション)を始める
週3回×10分/全12回。家庭で回せる自走型トレーニングです。