塾ショッピング迷子タイプ診断:OS思考とアプリ思考で学び方を整理

塾や教材を探していると、偏差値や受験情報、解法テクニックがたくさん出てきます。役に立つ一方で、「いろいろ試しているのに、初めて見る形の問題で手が止まる」「結局うちは何を優先すればいい?」と感じることもあります。
この記事では、学び方を見直すときの「考え方の整理のしかた」を整理してみました。ポイントは、解き方(アプリ)と、立て直し方(土台=OS)を分けて見てみることです。
アプリ思考とは
アプリ思考は、問題を解くための「道具(解法・公式・手順)」を取り出して当てはめる学び方です。
- 公式や解法パターンを思い出して、当てはめて進む
- 速く正確に解けるように練習する
- 演習量で「使える手札」を増やす
アプリ思考が育つと、テストで点を取りやすくなります。塾や教材は、この「道具」を増やすのが得意です。
OS思考とは
OS思考は、問題がスッと解けないときに、考え方を立て直して進む学び方です。
- 意味に戻る:何を求める問題?分かっている情報は何?
- 途中の小さなゴール(小問)を作る:「まずここまで言えればOK」を置く
- 条件(ルール)で確かめる:問題の約束に合っているかチェックする
OSとアプリの関係
OSとアプリは、どちらか一方ではありません。
- “見たことがある型”の問題は、アプリ(解法)でスムーズに進めます。
- ただ、少し条件が変わったり、情報の置き方が違ったりすると、いつものアプリが見つからないことがあります。
- そのときに役に立つのがOS思考です。OS思考は、アプリを探す前に「状況を立て直す」動きです。
つまり、OS思考はアプリを否定するものではなく、アプリを活かす土台です。
日本の学びは「アプリ(解法・演習)」が強くなりやすい背景がある
日本は数学の到達度が国際的に高い水準です。たとえばPISA 2022では、日本の数学で上位(レベル5・6)が23%(OECD平均9%)と整理されています。
一方で、PISAの生徒質問紙(数学)では、「実生活の場面に当てはめて数学を使う」タイプの項目で、日本はOECD平均より低めに出ています。たとえば「実生活の課題の中で数学の解を解釈する」自信は日本30.0%/OECD 52.5%、授業でそのような課題に出会う経験は日本46.6%/OECD 59.3%といった数字が示されています。
また、TALIS 2024(教員調査)では、授業のねらい(教え方の明確さ、認知的に考えさせる指導など)を「十分達成できている」と答えた教員の割合が日本17%(OECD平均44%)と報告されています。
加えて、文科省の「子供の学習費調査」では、公立小学校・公立中学校の学習費総額に占める学校外活動費の構成比がいずれも60%以上と整理されています。学校外で「アプリ(解法・演習)」を増やす機会は多い一方で、OS(立て直し方)を意識して練習する場は相対的に薄くなりやすい、という見方ができます。
- OECD「PISA 2022」日本の結果(数学:上位層比率/生徒質問紙の関連指標)
- OECD「TALIS 2024」日本の結果(指導の達成度に関する教員回答)
- 文部科学省「子供の学習費調査」(学校外活動費の構成比)
12問チェック(傾向の確認の参考として)
このチェックは、アプリ思考/OS思考の傾向の確認の参考として置いています(これで何か判断するものではありません)。
ご自身の普段またはお子さんの普段を思い浮かべて、各問A/Bのうち近いほうを選んでください。(どちらでもない場合も、どちらかといえばでOKです)
まとめ
アプリ思考もOS思考も、どちらも大事です。迷いが増えやすいのは「アプリが足りない」よりも、アプリを選べない場面が出たときです。そのときに戻れる場所として、OS思考(意味・小問・条件)を持っておくと、学び方が安定しやすくなります。
OS思考の土台(6つの力)をまとめて確認したい方はこちら。


